Cairnのデモ版が面白かった
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『Cairn』は、『Furi』と『Haven』の開発が贈るサバイバルクライミング。自由かつ慎重にルートを計画しつつ崖を登り、限られた装備や物資をやりくりしながら過酷なマウント・カミを制覇しよう。人生を賭けた挑戦を成し遂げるためにアーヴァは何を差し出すのか。前人未到の頂を目指せ。
https://store.steampowered.com
ロッククライミングゲー『Cairn』のPCデモ版が配信開始。
https://www.famitsu.com気になっていたロッククライミングゲー、「Cairn」のデモ版が来ていたので遊んでみた。
Cairnとは
コントローラーのスティック、もしくはキーボードであればWASDでプレイヤーの手足を動かしながら、断崖絶壁を登っていく本格的なロッククライミングゲーム。
ロッククライミング(登山)と聞いたら、人によっては壺に入ったおじさん(通称壺おじ)が上へ登っていくゲーム、Getting Over Itを思い浮かべる人もいるかも知れないが、あのような鬼畜難易度ではなく、程よい難易度でクライミングを楽しめるゲームとなっている。
(手足を動かすと聞いたらこっちも思い浮かんだりする)
とりあえず以下の、ゲームプレイトレイラーを見れば、だいたいどんなゲームかわかるはず。
デモ版をプレイした所感
デモ版の時点ですでに面白い。
デモ版では、クライミングに焦点を当てて体験できるようになっており、程よい難易度でクライミングの面白さが味わえるようになっている。
もちろん自然の崖を登ることもできるが、崖を登る前にボルダリング施設のような場所で、人口の壁を登ることもできる。

ちなみある程度の高さから落下すると体力を失い、最悪死ぬので、落下しないように頑張るか、 いい感じの地点にピトン(ロープを通す杭的なやつ)を打って、一番下まで落下するという最悪のパターンを回避することが大切だった。
ただし、ピトンの数には限りがあるし、回収したピトンは壊れることがあるので、使いすぎるといざというときなくなってしまう。そのため、どこでピトンを使うかという判断が生死を分けることになる。
また、水分値が減ったら水を飲まなければならないなどのサバイバル要素もあったが、今回のデモ版ではおまけ程度に存在しているだけだった。(意識するまでもない登攀距離、気候だった)
おそらく正式リリースされた際の最終目標であるマウント・カミ(本記事のサムネイルに写っている山)に登るときに猛威を振るってくる気がしているので、実際にリリースされたとき、 サバイバルの割合がどの程度あるのかは気になるところ。
また、操作感についてだが、以下の問題があると感じた。
- 今どの手足を操作しているか分かりづらい
- 操作可能になる部位の順番がわからないため、意図しない操作を行って不利になってしまう
どの手足を操作しているか分かりづらい点に関しては、オプション等で現在操作中の部位がハイライトされるなどの視覚サポートを有効にできると良さそうだと思った。 没入感をそがれたくない人はオフにしておけばよいので、オプションで提供するのが一番丸い気がする。
操作可能になる部位の順番がわからない点に関しては、おそらく体勢によって動かせる部位が決まったりしている気がするので、なかなか改善するのは難しそう。 私では特に有効な解決策が思いつかなかったので、開発者の方の素晴らしいアイデアによって正式版では解決してると良いなーという感じ。
このゲームの楽しい点
個人的に一番楽しいポイントは、ルート構築だと思った。
俯瞰視点で崖を見れる機能があるため、崖全体の様子を見ながら、どのルートで攻めるかを考える時間がとても楽しい。
これは、昔遊んだデスストランディングでも感じていて、自分が考えたルートで踏破できたときの達成感や、 考えたルートがだめだった場合のリカバリを考える楽しさなどが、Cairnと共通している気がした。
最も気に入っている点
このゲームには、ロープやピトンを回収してくれるロボットがいるのだが、こいつの存在によってゲームにリアル感が出ていてとても良い。 (こんな高性能ロボットなんかいない!というのは置いておいて)
例えばゲーム的に処理するなら、ロープやピトンなどの残置物はそのまま放置するか、謎の力で自動回収されても良いが、高性能なロボットが回収等でサポートしてくれているという要素があるだけで、主人公がソロで非常に困難なクライミングを行うことができる理由が示されている(人間のサポーターはなぜいないのかという疑問に対する回答になってる)
こういう細かい部分へのこだわりによって、ゲームへの没入感は高まるのだということを教えてくれる素晴らしい要素だと感じた。
総評
現状、特に気になるバグもなく、ゲームとしての完成度はすでに高いと感じたので、来年のリリースが楽しみである。
待ってろよ!マウント・カミ!!!



